待ちに待ったこの大舞台、全国大会一回戦、試合開始です。

１回表、先発芽衣はいつも通りの軽快なテンポで、三者凡退のナイスピッチング。

その裏、続く２回表裏も、お互いランナーは出すものの決定打が出ず、無得点。

３回表、一死３塁からのライト前タイムリーで先制点を許してしまいます。

しかし、続く相手クリーンアップの攻撃をかわし、なんとか最少失点に抑えて反撃のチャンスを狙います。

４回表、一死３塁から相手スクイズをウエストして無失点でピンチをしのぎ、このまま流れを呼び寄せたいところ。

その裏、ツーベースのちはるを３塁に進めこちらもスクイズ、惜しくもピッチャーへのハーフライナー、ダブルプレー。でも確実に流れはこちらに向かって来ているはず。

５回を三者凡退。６回は妃日吏がリリーフ、４番にツーベースを打たれるも、後続を断ち無失点。

あとは最終回の攻撃を残すのみです。

先頭打者の聖が、この回から代わった相手速球投手から、左中間を破るスリーベースヒット!!

無死３塁で打順はクリーンアップへ、これ以上ない逆転のチャンス。ベンチもスタンドも一気に盛り上がります。

そして、続く３番妃日吏の鋭い打球が三遊間を破り、レフト前へ!!

感極まって、涙を流しながら聖がホームイン。ついに同点です!!

そして、打順は４番瑠姫。

妃日吏が二盗を決め、フルカウントからの一振りは、打った瞬間にそれと分かる、左中間への逆転サヨナラ打!!

全国大会３度目の挑戦にして、初の初戦突破を果たしました。

みんな目を赤くして、泣いちゃったのがバレバレのＶサインです。